【真珠とさんご】有機物宝石の特徴と高額で買取してもらうためのポイント

真珠やさんごは「海の2大宝石」と呼ばれ、古くから宝石として親しまれてきました。とくに真珠はどんな年代やシーンにでも合うので、ジュエリーとして1点はもっているという女性が多いのではないでしょうか?

真珠やさんごは、ダイヤモンドのような硬度をもたない有機物宝石に分類されます。取り扱いに気をつける点があるんですよ。

今回は、有機物宝石とはどんな宝石なのか、そこに代表される真珠とさんごの種類や価値を決めるポイントについてご紹介したいと思います。買取専門店で査定してもらうさいにもぜひご参考ください。

真珠やさんごなどの有機物宝石ってなに?特徴や取り扱いの注意点

真珠・さんごの買取

真珠とさんごは、有機物宝石に分類されます。その特徴や、取り扱い方の注意点をみていきましょう。

有機物宝石とは?

ダイヤモンドやエメラルドなどほとんどの宝石は、鉱物などの無機物質から形成されています。モース硬度が高い宝石です。いっぽうの有機物宝石は、硬度が低いことが特徴的です。なぜなら、生物由来で生み出されたものだからです。動植物の器官や組織が変化したものや、生物の特性を利用して作り出します。

有機物宝石には、真珠やさんごの他に琥珀、象牙、べっ甲、アンモライトがあります。たとえば琥珀は樹脂の化石ですし、べっ甲はウミガメの甲羅が原料になっています。

有機物宝石を取り扱う際の注意点

有機物宝石は、無機物宝石と比べて硬度が低いです。そのため、表面に細かい傷がつきやすいです。また、汗や皮脂などの酸やアルカリにも溶けやすく、日光や照明などの紫外線や熱にも弱いといいます。

取り外したらまずは柔らかい布で汚れを拭き取り、直射日光を避けた涼しい場所で保管するようにしましょう。定期的に艶出しのメンテナンスもプロにお願いするとよいですよ。

真珠(パール)の種類と価値を決めるポイントとは?

真珠・さんごの買取

人類と真珠の関わり合いは古く、旧約聖書や新約聖書、或いは古事記や日本書紀、万葉集などにも真珠に関しての記載が見られます。人類にとって真珠は最古の宝石であると言えます。養殖真珠については御木本幸吉による養殖真珠の発明が有名です。

真珠(パール)はカラーバリエーションが豊かで、粒の大きさも様々ですよね。真珠の種類や価値を決めるポイントをみていきましょう。

真珠(パール)の色彩の違い

真珠は、炭酸カルシウムの結晶の集合体であり、その炭酸カルシウムは一枚一枚たんぱく質のシートで包まれており、それにより真珠層を構成しています。

真珠層は下記の3つの質の異なる色が共存しており、これにより真珠の色の複雑さを表現していると言えます。

干渉色

構造に由来して出る光の干渉現象によってみられる色彩

実体色

真珠層を構成している炭酸カルシウムの結晶を一枚一枚包んでいるたんぱく質の色

下地色

核と真珠層の境界部付近に存在する有機質層によるもの

真珠(パール)に使われる母貝の種類と特徴

真珠は海や川、湖に生息する二枚貝から採れる宝石です。貝の中に異物を入れると、身を守るために貝殻と同じ成分で異物を包み込もうとする特性を利用して作られます。

このとき使われる貝を母貝といいますが、それぞれできる真珠には特徴があります。

アコヤ貝

日本近海に生息するアコヤ貝からはアコヤ真珠が採れます。一般的な真円の真珠で、クリーム系やピンクホワイト系のカラー。小振りでも美しく、どんなジュエリーにも使われる。

南洋白蝶貝

真珠貝のなかでも最も大きく、採れる真珠も大振りで1粒ネックレスにぴったり。ゴールド系イエロー系と華やかなカラーが特徴。

南洋黒蝶貝

赤道に近い暖かい海域に生息し、タヒチ真珠とも呼ばれる。多くはブラック系ですが、グリーン系やブルー系も色に幅がある。

マベ貝

母貝の美しさ同様、虹色に輝く真珠が採れる。淡いピンクから赤、青みがかった色まで豊かなカラーバリエーションが楽しめる。

淡水貝

中国の川や湖に生息するヒレイケチョウガイなどの淡水貝からは、小振りでオーバルの真珠が採れます。核を使わずに養殖し、1つの貝につき20個~30個作られるのが特徴的。

真珠養殖の工程

日本におけるアコヤ養殖真珠の工程は以下の通りです。

  1. 天然採苗/人工採苗:アコヤ貝の受精
  2. 仕立て:挿核手術前のショックの緩和
  3. 挿核手術:核を貝に挿入
  4. 養生/海事作業:手術後の体力回復
  5. 浜揚げ:真珠の採取

日本では12月から1月の寒い時期に浜揚げを行います。これは寒い時期であれば真珠に「てり」が出てくるためであると言われています。

真珠(パール)の価値を決めるの5つのポイント

真珠の価値は5つのポイントで決まります。

  1. 大きさ
  2. マキ(真珠層の厚み)
  3. テリ(光沢)
  4. キズの有無

母貝の種類によってまず分類されます。粒は大きければ大きいほど、形は真円に近いほど高評価になります(ちなみに丸くなく歪んだ真珠は「バロック真珠」と呼ばれ、同じ形が2つとない独特の形をしているため、これはこれで人気があります)。真珠層に十分な厚みがあるとテリがよくなります。最後にキズの有無をみて真珠の価値が決まります。また、希少性のあるカラーの場合には価格に反映されます。

真珠のネックレスなどのパール製品は、天然物か養殖物かで評価が分かれます。当然天然物の方が評価が高いのですが、天然物と養殖物の見分け方としては、パール同士をこすり合わせたときにザラザラしているというか、抵抗感がある場合は天然物です。逆にツルツルしていて抵抗感がない場合は養殖物です。ただ、天然物であるがゆえパール製品に中古相場は基本的に存在しません。あくまで天然物が販売されるのは新品のみであるとお考え下さい。

宝石さんごの種類と高額買取してもらうためのポイントとは?

真珠・さんごの買取

次に珊瑚についてみていきましょう。ジュエリーとして流通しているさんごは、南の海に浮かぶサンゴ礁とは全く別物で、「宝石さんご」と呼ばれています。また、天然物であるがゆえに木目模様や色班、虫穴が見られるものもあります。

宝石さんごの種類について

宝石さんごは、深海に生息する珊瑚虫(さんごちゅう)という生物が群生して硬くなったものから作られています。色によって大きく3つの種類に分類されます。

赤珊瑚

日本やイタリア・ギリシャなど地中海沿岸諸国などで採取できる。色んな国で採れるため希少性は低い。日本産のものは人間の骨のような白い筋(フ)がある、海外産のものはやや明るめの赤色をしている違いがあります。

桃色珊瑚

日本近海の小笠原列島や五島列島、奄美、沖縄、宮古島周辺で採取できる。赤っぽいものから薄いピンクまで色の幅が広い。桃色珊瑚の原木は大きいため、ブローチやペンダント、帯どめなどに使われます。

白珊瑚

日本沿岸から東シナ海、南シナ海を経てフィリピンベトナム周辺までの広い海域で採取されます。色味は薄いピンクからセピア色をしています。

さんごの価値はその色で決まる!?

宝石珊瑚の原木は、直径1cmになるまでに50年以上もかかるといわれています。それだけでも希少性がわかると思いますが、宝石としての価値はその色がポイントになりますよ。特に高額で取引されているのが次のような宝石さんごです。

血赤珊瑚

日本産の赤珊瑚のなかでも、とくに赤味が強いもの。高知県の土佐湾で採れる血赤珊瑚は「オックスブラッド」は、世界一希少価値があるとされています。

エンジェルスキン

均一に薄く淡いピンク色になっている桃色珊瑚は高値で取引される。ヨーロッパではエンジェルスキンと呼ばれます。日本ではボケの花に似た色をしていることから、「本ボケ」と呼ばれている。

純白や象牙色の白珊瑚

まず市場に流通することがない白珊瑚で、希少価値がとても高いです。

まとめ

真珠・さんごの買取

宝石としての真珠とさんごは、鉱物ではない有機物質から作られているため、とてもデリケートなものです。長く大切に使うためには保存の方法に気をつけ、メンテナンスをしっかりおこなう必要がありますね。

真珠の価値は、一定の基準によって決められますが、母貝の種類によって色や大きさが異なります。宝石さんごの価値は、色によってはっきりと決まっています。宝石の買取を検討している人はぜひ参考にしてくださいね。